訳し方のヒント:「(be) associated with…」

こんにちは。メディカル翻訳者&メディカルライターの山名文乃です。

(be) associated with…を日本語に翻訳したいとき、皆さまはどのように工夫していますか。

経験の浅い方ほど、無条件に「~に関連する」と置き換えてしまう傾向が強い気がしますが、いかがでしょうか。

いくつか、例文を提示したいと思います。

 

(1)Drug X treatment is associated with a recurrence rate of 25% after 28 days.

→X薬投与28日後の再発率は25%である。

 

(2)Disease Z  is associated with a particularly high incidence of XYZ mutations.

→Z病ではXYZ遺伝子変異がとくに多く認められる。

 

(3)Abdominal obesity is associated with increased risk of acute coronary events.

→腹部肥満があると急性冠動脈事象の発現リスクが高まる。

 

ここで注意です!

(3)を「腹部肥満により急性冠動脈事象の発現リスクが高まる。」と訳してしまう方もおられますが、これは相応しくありません。

どちらかというと、誤訳です。

理由としては、

「により」は、強い因果関係と読まれてしまう可能性がありますが、be associated withはそこまでの因果関係を示す語ではなく、単に2つの事象が同時期に認められた場合を指すためです。

「association」と「relationship」の違いは、AMA Manyal of Style にも明記されていますので、ぜひご確認ください。

以上、ご参考まで。